ネジバナSpiranthes sinensis A.花穂の拗捩について

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タイトル別名
  • ネジバナ Spiranthes sinensis A カスイ ノ ヨウレイ ニ
  • On the Tortion of Spiranthes-Spike.

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抄録

type:text

千葉大学西千葉地区産のネジバナSpiranthes Sinensis A.について調査の結果, (1)右巻き花穂:左巻き花穂の比は大体1:1である。(2)花茎の厚膜組織の発達は著しく, その内部に維管束が多数散在する。拗捩の原因とみられる特殊な組織はみられない。(3)花穂への移行個所において, 右巻き個体では花茎からみて子房の発達する部分の右側の厚膜組織が特に発達し, 左巻き個体ではこれと逆になっている。管束鞘も太い維管束に付随するものは厚膜組織の発達する側にかたよって存在する。(4)ネジバナ花穂の拗捩の原因として, 子房下部組織の厚膜組織の強弱が関係するのではないかと考えられる。

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University. Part II

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