Acquisition of numerical classifiers : Preliminal analyses

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  • 対話における語彙獲得 : 助数詞の獲得に関する予備的分析
  • タイワ ニ オケル ゴイ カクトク ジョスウシ ノ カクトク ニ カンスル ヨ

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数とともに用いられる接辞を助数詞という。助数詞は名詞を修飾する基数詞(1匹, 2頭), 動詞を修飾する頻度数詞(1度, 2回), 順序を表わす順序数詞(1番, 2位)などに類別されるが, いずれも数えられるもののカテゴリを反映する興味深い言語材料である。内田・今井(1992, 1994)は「人」, 「匹」, 「頭」, 「羽」の基数詞の獲得過程を3歳~6歳児を対象に調べ, これらの劫数詞は「人l →「匹」 →「頭」 → 「羽」の順で獲得されること, その使用のルールは4歳後半~5歳半にかけて形成されることを示した。では, 3歳以前ではどうか。3歳以前であっても, 母親に助けられ, 幼児は「個」や「つ」のような基本的な助数詞を用いているのではないか。ルールとして自覚されなくても, 手続きとしては十分に流暢な使用が認められるかもしれない(Karmiloff-Smith, 1992)。そのような見通しのもとに, 1歳半から4歳まで縦断的に記録された母子対話の分析を行う計画をたてた(仲, 1994, 1995)。分析する資料は, 筆者と1984年10月に生まれた筆者の女児双生児との食事場面での会話である。会話は月に1~4回(各45分), 4年間にわたって録音したもので, 1年でおよそ30時間, 全体では100時間ほどの資料となる。ここではこの計画に先がけ, 分析の方針と技術的な手続きを決定するために, まず2歳代の資料21回分について予備的分析を行う。また限られたデータではあるが, (1)2歳代でも助数詞は用いられるのか, もしも用いられるとすれば(2)誰がどのような助数詞を用いるのか, (3)その頻度と時期はどうか, (4)対話の特徴はどうか, (5)助数詞は統語論的に, また語用論的にどのような文の中で用いられるのか等, 対話の中で生じる助数詞の獲得についても洞察を得たい。

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