ケアマネジャーからみた在宅ケア利用者の自立支援・介護予防の条件

書誌事項

タイトル別名
  • Conditions to Support Independent Living and Care Prevention for Home Care Clients from Care Manager's Perspectives
  • ケア マネジャー カラ ミタ ザイタク ケア リヨウシャ ノ ジリツ シエン カイゴ ヨボウ ノ ジョウケン

この論文をさがす

抄録

【背景・目的】 本研究の目的は, ケアマネジャーからみた自立支援, 介護予防の条件を明らかにすることである. 【対象と方法】 対象は群馬県主催のリーダー研修に参加したケアマネジャー 67人に対して, 自立支援, 介護予防ができたと判断された事例の調査表の記入を依頼した. 分析対象はそのなかで同意を得られた35事例とした. 方法は利用者背景条件, アウトカム, 利用サービス, ケアプランの内容から構成する調査表をもとにケアマネジャーに条件分析のグループワークを行った. 【結 果】 自立支援・介護予防できたとケアマネジャーが判断した事例は, 寝たきりになる前の認知症が軽度の者が多かった. また, 主疾患は筋骨格疾患が多く, 主介護者の健康状態や本人との人間関係も良好なものが多かった. サービスは全員福祉用具を利用し, アウトカムの内容には本人の介護度, 歩行, 閉じこもり, 入浴, 意欲, 在宅生活の継続, 排泄, 転倒の改善が記述されていた. その条件の占める割合で高かったものは(1)ケア提供者, (2)本人・家族, (3)ケアマネジャーの条件の順であった. ケア提供者の条件ではサービスの工夫, 状態に合わせた福祉用具の活用, スタッフの声かけ, 訪問介護やリハビリが適切であった. 本人・家族の条件には家族の協力, 本人の意欲があった. ケアマネジャーの条件には, 本人・家族及び事業所との連絡, 効果的なサービスの組み合わせ, 量の調整をした等が明らかになった. 【結論】 今後, これらの条件を考慮したケアマネジメント, サービス提供を行う必要がある.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ