亜急性期脳卒中のFIMを指標としたADL予測因子の検討

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タイトル別名
  • Activities of Daily Living Outcomes in Subacute Stroke Patients: Predictive Factors for the Improvement of Functional Independence Measure (FIM)
  • アキュウセイキ ノウソッチュウ ノ FIM オ シヒョウ ト シタ ADL ヨソク インシ ノ ケントウ

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抄録

【背 景】 脳卒中の日常生活活動 (ADL) の予後予測は, リハビリテーション (リハ) を行い, 退院後の転帰を判断する上で不可欠である. 【目 的】 亜急性期脳卒中のADL予後に影響を及ぼす因子を明らかにすることを目的とした. 【対象と方法】 回復期リハを受けた脳卒中患者42例を対象に, 入退院時のADLをFIMで評価し, その差の値をADL改善度 (〓FIM) として, それに寄与する因子を検討した. 予測因子としては, 年齢, 当院入院までの期間, 在院日数, 麻痺の重症度, 高次脳機能障害の有無, 頭部CT所見などを用いた. 【結 果】 ADL改善の阻害因子として, 発症から入院までの期間, 失行および感情失禁の有無, 嚥下障害の有無が挙げられた. その他の因子は, 〓FIMと有意な相関を認めなかった. 【結 語】 早期から専門的リハを積極的に行うこと, 高次脳機能障害に対する適切なアプローチを行うことによって, ADL予後の向上が図れるものと考えられた.

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