指示と代用 : 文脈指示における指示表現の機能の違い

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タイトル別名
  • Reference and substitution : some functional differences of anaphoric demonstratives in Japanese

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抄録

本稿では、文脈指示におけるコ系統、ソ系統、ゼロの対立のパターンについて考察する。この3系統は、本稿で「指示」、「代用」と呼ぶ2種類の対立のパターンを示す。この「指示」と「代用」は機能的には全く異なったものである。即ち、前者は「指し方」が問題となる意味的な関係であり、文脈を考慮することなしにコ系統、ソ系統、ゼロのいずれが選ばれるかを決めることはできないのに対し、後者は「指示対象」が問題となる語彙・統語的な関係であり、コ系統の使用が統語的に禁じられている一方、ソ系統とゼロは常に等価である。最後に、「指示」と「代用」を区別することの意義として、「それ」という語について考察し、それに基づいて接続詞の統語・意味的特徴について一言する。

収録刊行物

  • 現代日本語研究

    現代日本語研究 3 73-91, 1996-03

    大阪大学文学部現代日本語学講座

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050569015563198464
  • NII論文ID
    110004726480
  • NII書誌ID
    AN10449125
  • HANDLE
    10086/17710
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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