イオン交換分離／誘導結合プラズマ質量分析法による鉄鋼中微量水銀，鉛，カドミウムの定量

• 藤本 京子

  JFEスチール株式会社スチール研究所

• 千野 淳

  JFEスチール株式会社スチール研究所

書誌事項

タイトル別名

• Determination of Trace Amounts of Mercury, Lead and Cadmium in Steels by ICP-MS after Ion Exchange Chromatographic Separation
• イオン コウカン ブンリ ユウドウ ケツゴウ プラズマ シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル テッコウ チュウ ビリョウ スイギン ナマリ カドミウム ノ テイリョウ

抄録

イオン交換分離法を前処理に用いた誘導結合プラズマ質量分析法（ICP-MS）による鉄鋼材料中極微量水銀の定量について検討した．鉄鋼試料を硝酸で分解した後，1 Mフッ化水素酸を加えて陽イオン交換し，水銀を樹脂に捕集して鉄と分離する．これを6 M塩酸で溶離してICP-MSで定量することにより，鋼中ppbレベルまでの極微量水銀の定量が可能になった．この方法では，水銀と同時にppbレベル以下のカドミウム，鉛も定量でき，鋼材中極微量有害元素評価法として適用できる．空試験値のばらつきから求めた検出下限（空試験値の3 σ）は，水銀で2 ng g^－1，鉛は9 ng g^－1，カドミウムで0.5 ng g^－1であった．<br>

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 55 (4), 245-249, 2006

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• cation exchange chromatographic separation
• trace mercury, lead and cadmium in steel
• simultaneous analysis by ICP-MS

詳細情報

• CRID: 1390282679330406656
• NII論文ID: 110004729115
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.55.245
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD28XjvFKrurc%3D
• NDL書誌ID: 7923181
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I7923181
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/55/4/55_4_245/_pdf
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10896383
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可