急性胃拡張で発症した遅発性先天性横隔膜ヘルニアの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Late-Presenting Congenital Diaphragmatic Hernia, Presenting Acute Gastric Dilatation
  • 症例報告 急性胃拡張で発症した遅発性先天性横隔膜ヘルニアの1例
  • ショウレイ ホウコク キュウセイ イカクチョウ デ ハッショウ シタ チハツセイ センテンセイ オウカクマク ヘルニア ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

急性の胃拡張で発症した遅発性先天性横隔膜ヘルニアの1例を経験した.症例は7カ月女児.不機嫌・顔色不良・哺乳力低下を主訴に救急外来を受診した.腹部超音波断層検査にて胃と考えられる著明な消化管拡張像を認めた.胸腹部単純レントゲン写真では確定診断に至らず,CTおよび消化管造影検査にて先天性横隔膜ヘルニアおよび急性胃拡張と診断し得た.胃内容の減圧後,待機的に根治術を施行した.胃拡張は,横行結腸の脱出により右横行結腸〜結腸肝弯曲部が正中方向に牽引され十二指腸下行脚を圧迫し,十二指腸の通過障害を引き起こした結果生じたものと考えられた.本疾患は消化器症状で発症することもあり,初診時に念頭に置くべきと考えられた.

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ