頭蓋咽頭腫 : 治療法の選択と長期成績

• 齋藤 清

  名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科

• 永谷 哲也

  名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科

• 吉田 純

  名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Treatments and Long-term Outcome of Craniopharyngiomas

抄録

頭蓋咽頭腫の治療としては,手術,放射線治療(分割照射,定位放射線手術,腫瘍内照射),ブレオマイシンの嚢胞内投与があるが,全摘出術または亜全摘出術+放射線治療(分割照射または定位放射線手術)が薦められる.長期成績では,10年腫瘍非再発生存率は,全摘出で47〜81%,手術+放射線照射で56〜84%,10年生存率は,全摘出で92〜98%,手術+放射線照射で65〜72%と報告されている.ただし,全摘出では,手術死亡が1〜2.5%,尿崩症が79〜93%,下垂体機能低下が79〜89%,視機能悪化が15〜38%報告されている.術後には,急性期のみでなく,慢性期の副腎皮質機能低下に対する治療と指導が大切である.再発腫瘍には摘出術(できれば全摘出),または放射線治療を行う.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 15 (5), 403-407, 2006

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• craniopharyngioma
• outcome
• postoperative management
• radiation
• surgery

詳細情報

• CRID: 1390282679384305664
• NII論文ID: 110004738434
• DOI: 10.7887/jcns.15.403
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/15/5/15_KJ00004321018/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2006209835
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可