ガスクロマトグラフィー／誘導結合プラズマ質量分析法によるポリスチレン樹脂中ポリ臭素化ジフェニルエーテルの定量

• 中里 哲也

  独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門

• 赤坂 幹男

  独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門 日本産業技術振興協会

• RAJENDRAN Ramaswamy Babu

  Department of Eco-Biotechnology, School of Environmental Sciences, Bharathidasan University

• 田尾 博明

  独立行政法人産業技術総合研究所環境管理技術研究部門

書誌事項

タイトル別名

• Determination of Polybrominated Diphenylether in Polystyrene Resin by Gas Chromatography/Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry
• ガス クロマトグラフィー ユウドウ ケツゴウ プラズマ シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル ポリスチレン ジュシ チュウ ポリ シュウソカ ジフェニルエーテル ノ テイリョウ

抄録

ガスクロマトグラフィー/誘導結合プラズマ質量分析法（GC/ICP-MS）によるポリ臭素化ジフェニルエーテル（PBDE）の分析方法を開発し，その分析性能を評価した．検出限界は0.086 pg（BDE-85）∼19 pg（BDE-209）と，電子衝撃イオン化法を用いるガスクロマトグラフ低分解能質量分析法や電子捕獲検出器を用いるガスクロマトグラフ法に比べ，1∼2けたほど優れた値が得られた．熱的に安定な9種類の異性体（tri∼hepta BDE）に対しては，同一の感度が得られ，1種類の検量線ですべての異性体が定量可能であった．一方，熱的に不安定な異性体（octa∼deca BDE）に対しては，検出限界，検量線の直線性，異性体別感度などに問題点があったが，これらはICP-MSに起因するものではなく，主にGC注入口とカラム内での分解に起因するものと推定された．on -column注入方式により，従来分析が困難であったBDE-209も含めて，ポリスチレン樹脂中のPBDEを精確に定量する方法を確立した．本法は共存物のスペクトル干渉がほとんどなく，試料前処理時のクリーンアップも必要ないため，従来法に比べてrobustnessと迅速性に優れている．<br>

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 55 (7), 481-489, 2006

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• GC/ICP-MS
• brominated flame retardants
• PBDE
• plastics
• RoHS

詳細情報

• CRID: 1390001204356199040
• NII論文ID: 110004741347
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.55.481
• NDL書誌ID: 8033323
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8033323
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/55/7/55_7_481/_pdf
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10896447
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可