<症例報告> 硬膜外自家血注入法が奏功した外傷性頚部症候群の2例

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  • Two Cases of Whiplash Associated Syndrome Successfully Treated with Lumbar Epidural Blood Patch

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抄録

外傷性頚部症候群2例に対し,腰椎硬膜外自家血注入法(EBP)を施行した。症例1は,事故後12年間遷延する頭痛,頚部痛,四肢しびれ感,耳鳴,視力低下を訴える65歳,女性で,EBP後,痛みとしびれが消失した。症例2は,2年間続く頭痛,頚部痛,左上下肢しびれ感,耳鳴を訴える29歳,女性で,EBPにより,痛みが消失した。2例とも,頭部および脊椎MRI上,有意な所見はなかったが,RI脳槽撮影で,RIの早期膀胱貯留を認めたため,髄液の漏出があるものと考えた。難治性の外傷性頚部症候群では,潜在性の髄液漏も考慮する必要があると思われる。

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