日本産サガミミノウミウシの解剖学的研究

• 馬場 菊太郎

書誌事項

タイトル別名

• The Anatomy of Phyllodesmium serratum (Baba, 1949) from Japan (Nudibranchia : Facelinidae)
• 日本産サガミミノウミウシの解剖学的研究〔英文〕
• ニホンサン サガミミノウミウシ ノ カイボウガクテキ ケンキュウ エイブン

抄録

サガミミノウミウシPhyllodesmium serratum (Baba, 1949)は体長最大40mm, 普通は10∿25mm。外形上の特長として背側縁の鰓突起=ミノ突起は細長で, 単一な円柱状を呈し, 脱落性で, 偏圧することなく, 先端部は彎曲しやすい。口触手・触角共に単一, 足隅は短角状。全体部地色は黄白色, 背部は内臓透見のため黄色強くなる。口触手・触角・鰓突起等それぞれの上半部は蛋白色。背中線上には1条の蛋白色縦帯がある。全体部は光線のぐあいで, 青白色に見える。鰓突起の中脈(肝盲管)は橙赤色。顎板縁は少数の小歯を生じる。歯式は15×0.1.0.各歯はV字状, 主歯尖の両側には各側多数の小鋸歯を配列し, これによってクセニアウミウシ属(広義)Phyllodesmium (s.l.)中に編入された。サガミミノウミウシは腔腸動物・八放サンゴ虫類のハナゴケCornularia sp.を摂食するという(大川1990)。

収録刊行物

• 貝類学雑誌

  貝類学雑誌 50 (2), 101-107, 1991

  日本貝類学会

詳細情報

• CRID: 1390001204351129728
• NII論文ID: 110004764871
• NII書誌ID: AN00410236
• DOI: 10.18941/venusjjm.50.2_101
• ISSN: 24329967
• ISSN: 00423580
• NDL書誌ID: 3734084
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/3734084
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3734084
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可