天草の転石地潮間帯におけるイシダタミガイ (Monodonta labio) の形態およびサイズ組成

書誌事項

タイトル別名
  • Tide Level Variation of Morph Frequency and Size Structure in Monodonta labio (Gastropoda : Trochidae) at Several Boulder Shores in Amakusa
  • 天草の転石地潮間帯におけるイシダタミガイ(Monodonta labio)の形態およびサイズ組成〔英文〕
  • アマクサ ノ テンセキチ チョウカンタイ ニ オケル イシダタミガイ Mono

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抄録

イシダタミガイ(Monodonta labio)の殻形態の変異とサイズ組成を九州天草の10地点の転石地潮間帯において潮位毎に調べた。調査地は竹之内(1985a)の4つの色彩型のうちA型とB型の2型が出現した。全体的にA型が優占し, 波当りの最も弱い地点を除くと89.4-100%をA型が占めた。波当りの最も弱い地点ではB型の頻度が少し上昇し32.6%になった。潮位別にみると中・低潮帯より高潮帯でB型が高頻度に出現する傾向があった。また, サイズ組成は潮位により異なり, 高潮帯で1峰型を示したが中・低潮帯では2峰型を示した。サイズ組成のモードは潮位に対して2本の直線で回帰できた。色彩型のサイズ組成からB型は波当りの弱い地点でのみ繁殖を行っていると考えられた。さらに, 2型が共存する要因として高温・乾燥への耐性の違いと浮遊期間での幼生の混合が重要であろうと考えられた。

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被引用文献 (2)*注記

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