ヒト黄色靱帯のデコリンの性状

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タイトル別名
  • Characterization of decorin of the human yellow ligament

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抄録

 低分子プロテオグリカン (PG) であるデコリンを黄色靱帯から抽出し,各種クロマトグラフィーで精製した後,そのコアタンパクおよびグリコサミノグリカン (GAG) 糖鎖の構造を解析した.コアタンパクの N末端アミ ノ酸配列はヒト骨PG-II およびヒト胚膜PG-II のそれと一致していた.GAG糖鎖のセルロースアセテート膜二次元電気泳動,ハイドロキシアパタイトカラムを用いた親和性高速液体クロマトグラフィー (HPLC) およびコンドロイチナーゼ消化後のゲルろ過HPLC による分析では,GAG糖鎖は還元末端側にコンドロイチン硫酸 (CS),非還元末端側にデルマタン硫酸 (DS) が局在するハイブリッド型糖鎖であった.

収録刊行物

  • 弘前医学

    弘前医学 56 (2-4), 45-54, 2005

    弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会

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