ヒバリガイモドキの足糸によるアクキガイ類の捕捉

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タイトル別名
  • Immobilization of muricid whelks by byssal threads of an intertidal mussel, Hormomya mutabilis

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抄録

捕食者であるアクキガイ類を, イガイ科二枚貝ヒバリガイモドキが足糸で捕捉する行動について, 野外及び室内実験で調べた。ヒバリガイモドキのベッド上にいたアクキガイ類の108個体中10個体に足糸が付着しており, 足糸の付着とともに腹足が仰向けのアクキガイ類は, 少なくとも30時間はそのままの状態であった。室内で観察されたヒバリガイモドキの巻貝に対する足糸付着行動は, ムラサキイガイ等での過去の報告と類似した特徴を持っており, 足糸を用いて巻貝を捕捉する能力をヒバリガイモドキも有しているとみられる。この行動は今までイガイ亜科の3種で知られるのみで, ヒバリガイ亜科の種では本報告が初めてである。足糸による捕捉という対捕食者防衛行動は, イガイ科の多くの種に共通する戦略なのかもしれない。

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参考文献 (13)*注記

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