アザメの瀬自然再生事業初期に出現したアゼナ類の自然適性に関する遺伝学的一評価

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  • A Genetic Evaluation on Lindernia Species Emerged from Soil Seed-Bank in a Wetland Restoration in Azamenose Site, the Matsuura River, Saga Prefecture

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抄録

河川後背地の自然再生事業における植生回復のまきだしに出現したアゼナ属植物についてAFLP分析によって遺伝的適性を評価した。3組のAFLPプライマー組で検出された164本のDNA断片の変異は、明瞭な種間差を示し、アゼナ、アメリカアゼナ、タケトアゼナを識別した。修復事業地の土壌より出現したアゼナ類の種内変異の程度は極めて低く、個体群や地理的産地の違いを検出しなかった。AFLP分析によって産地間移動の許容性は判断できなかったが、幼若期には形態的に種の同定の困難なアゼナ類において在来種のアゼナと帰化種のアメリカアゼナおよびタケトアゼナを識別出来たことから、遺伝評価は自然修復過程で現れる植生の初期管理に必要な情報を提供する。

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