Rituximabが奏功した脳死肺移植後リンパ増殖性疾患の一例

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タイトル別名
  • A lung transplant recipient with posttransplant lymphoproliferative disorder successfully treated with rituximab

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抄録

移植後リンパ増殖性疾患(Posttransplant lymphoproliferative disorder,PTLD)は臓器移植後に発生する重篤な合併症であり,わが国における肺移植後のPTLDは稀である.今回,脳死肺移植後のPTLDに対しrituximabを用いた症例を経験したので報告する.症例は30歳代の男性で,若年性肺気腫に対し脳死両肺移植が行われた.移植後4ヵ月後のCTで両肺に多発結節影を認め,FDG-PETにて集積を認めた.経皮生検にてpolymorphic PTLDと診断した.免疫抑制剤の減量,抗ウィルス剤は無効で,引き続き抗CD20モノクローナル抗体であるrituximabを1コース投与した.結節は縮小し,FDG-PETにおける集積は消失した.治療後1年以上経過し,腫瘤はほぼ消失し,再発徴候を認めていない.

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