副詞トクニ・コトニ・トリワケの分析

書誌事項

タイトル別名
  • フクシ トクニ コトニ トリワケ ノ ブンセキ
  • A Semantic Analysis of ''tokuni,'' ''kotoni'' and ''toriwake''
  • II.人文・社会科学系
  • II. Humanities and Social Sciences

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抄録

type:text

本稿は,とりたて機能を有するとされる副詞のうち,「トクニ」「コトニ」「トリワケ」を取り上げ,それぞれが現れる文の特徴を考察し,とりたて機能の観点からそれらの意味を記述するものである。それぞれの副詞の特徴として,トクニには「特別に」と類似した意味に解釈される用法が存在すること,トリワケには,他の副詞的成分を程度性の面から修飾する用法が存在すること,コトニは,「[コトニ~だ]+否定」という関係で否定表現と共起する解釈が不自然になることが指摘できる。とりたての観点から3種の副詞に共通する意味を記述すると,「ある前提を満たす要素の集合の中で,当該要素がその前提を満たすものとして顕著であることを示す」ということになる。

source:Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University

identifier:35

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