書誌事項
- タイトル別名
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- On the Paradigm of Predicates in Miyagi-Nakada Dialect
- ミヤギケン トメグン ナカダマチ ホウゲン ノ ジュツゴ ノ パラダイム ホウゲン ノ アスペクト テンス ムード タイケイ キジュツ ノ ココロミ
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抄録
東北諸方言のアスペクト・テンスについては,少しずつ体系的な記述が進んできている。しかし,東北諸方言の精密な記述のためには,(1)アスペクト・テンス・ムード体系というムード面もとらえた枠組み,(2)動詞述語だけではなく,形容詞述語・名詞述語まで包括的にとらえる視点,の2点が不可欠であるように思われる。本稿は,宮城県登米郡中田町の方言(以下,中田方言と呼ぶ)について,この2点をふまえた記述を行った。その結果,この方言には次のような特徴があることがわかった。(1)東北諸方言に広く見られるいわゆる「過去の〜ケ」を持たない,(2)すべての述語にパラダイム上一貫して2つの過去形が見られる,(3)その各形式に意味・機能上の一貫性が認められる。特に注目されるのは,「体験的過去」と呼ぶことができる過去形がすべての述語に見られることである。また,中田方言の具体的記述を通して,方言研究における述語の文法的カテゴリーの総合的記述の方法論を提示した。
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 1 (1), 51-64, 2005
日本語学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205787453056
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- NII論文ID
- 110004818978
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 7239100
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可