脳内酸素ヘモグロビン及び自律神経機能の温水浴による変化(研究発表,第21回生命情報科学シンポジウム)

DOI
  • 段 旭東
    東北大学サイクロトロンRIセンター核医学研究部
  • 沙 樹偉
    東北大学加齢医学研究所病態計測制御分野
  • 田代 学
    東北大学サイクロトロンRIセンター核医学研究部
  • 呉 迪
    宮城教育大学大学院教育専攻
  • 山家 智之
    東北大学加齢医学研究所病態計測制御分野
  • 王 慶田
    東北大学加齢医学研究所病態計測制御分野
  • 仁田 新一
    東北大学加齢医学研究所臨床医工学研究部
  • 伊藤 正敏
    東北大学サイクロトロンRIセンター核医学研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Autonomous Nerve Function and Oxygen Metabolism of the Brain During Bathing(Research Report,The 21st Symposium on Life Information Science)

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抄録

本研究は,温水浴を行う際,健常者の自律神経機能および脳局所の血流量に及ぼす影響を,心電、血圧及び近赤外分光分析による脳内ヘモグロビン濃度を計測することにより検討した。対象は健常成人男子10名(28.3±4.9歳)で,仰臥位で入浴し,安静,入浴及び入浴終了安静の合計45分間計測を行った。計測項目は,体温,血圧,心電図および近赤外線脳酸素モニター(NIRO-300)による酸素化ヘモグロビン(O_2Hb)と脳酸素化指標(TOI)であった。結果では体温については,安静時より入浴中は有意に上昇した。平均血圧は安静時より入浴中は有意に下降した。脳血流変化では,O_2Hbが安静時より入浴中は有意に上昇した。TOIが安静時より入浴中は有意に上昇したが、出浴後に有意に低下した。本研究において,温水浴による保温効果,心拍変動,血圧変動が大きかった。また,温水浴による脳血流量増加作用があった。

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