先天性十二指腸膜様狭窄症に対して内視鏡切開を施行した1学童例(症例報告)

書誌事項

タイトル別名
  • Endoscopic Incision of Obstructing Congenital Duodenal Web in a Male Student(Case Reports)
  • 症例報告 先天性十二指腸膜様狭窄症に対して内視鏡切開を施行した1学童例
  • ショウレイ ホウコク センテンセイ ジュウニシチョウ マク ヨウ キョウサクショウ ニ タイシテ ナイシキョウ セッカイ オ シコウ シタ 1 ガクドウレイ

この論文をさがす

抄録

症例は11歳男児.特発性肝前性門脈閉塞症に伴う食道静脈瘤,高位鎖肛(直腸尿道瘻)術後で当科外来経過観察中であった.嘔吐などの消化器症状なく元気に通学していた.10歳時に食道静脈瘤の経過観察に対する上部消化管内視鏡検査を施行し十二指腸の狭窄を指摘され,胃十二指腸造影にて十二指腸下行脚の膜様狭窄と診断した.11歳時に内視鏡下にhook knifeを用いて膜様部を1方向切開した.翌日まで禁食としたが,特に問題なく経過し術後4日で退院した.年長児に対する内視鏡下の膜切開は,消化管内腔からの処置で放射状に切り開くという比較的単純な操作にて行えるため低侵襲であり,開腹手術に比べ処置後の加療期間も短いという利点があると考えられた.

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ