書誌事項
- タイトル別名
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- Vibrotactile adaptation on the glabrous skin of the human hand
抄録
10-300Hzの正弦波振動刺激を,4人の被験者の左中指先端部と左母指球に提示し,振動感覚順応量を振動検出閾値の変化として測定した.その結果,提示したすべての周波数について,中指と母指球の順応量は有意に異なっており,母指球の方が大きかった.神経生理学の知見によれば,手指先端部の機械受容単位密度は母指球の密度の数倍に達する.本研究における両部位の順応量の差は,この機械受容単位の密度差に起因するものと推測された.
収録刊行物
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- 基礎心理学研究
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基礎心理学研究 5 (2), 63-69, 1987
日本基礎心理学会