東部北海道,網走-阿寒地域の新第三紀火山岩類のK-Ar年代

• 八幡 正弘

  北海道立地下資源調査所

• 西戸 裕嗣

  岡山理科大学蒜山研究所

• 岡村 聡

  北海道教育大学札幌校

書誌事項

タイトル別名

• K-Ar ages of Neogene volcanic rocks from the Abashiri-Akan district, eastern Hokkaido, Japan
• 東部北海道,網走-阿寒地域の新第3紀火山岩類のK-Ar年代--阿寒-屈斜路隆起帯の形成について
• トウブ ホッカイドウ アバシリ アカン チイキ ノ シンダイ3キ カザンガンル
• 阿寒-屈斜路隆起帯の形成について
• with special reference to the formation of the Akan-Kutcharo Uplift Zone

抄録

東部北海道の新生界は,北東-南西方向に配列する津別-網走堆積盆地,阿寒-屈斜路隆起帯,根釧堆積盆地より構成・区分される.背弧海盆にあたる網走堆積盆地は,浅い縁海域で堆積した安山岩〜玄武岩類(網走層:K-Ar年代;9.96〜11.19Ma)と後期中新世〜鮮新世の海成の火山噴出物(美都層:K-Ar年代;6.49, 6.25Ma)や細粒堆積岩類よりなる.前弧海盆にあたる根釧堆積盆地では,とくに南部においては網走層相当層を欠いて鮮新統の浅海成層が厚く堆積した.両堆積盆地を隔する阿寒-屈斜路隆起帯では,陸成〜浅海成の鮮新世火山岩類(夕映川層など;K-Ar年代;2.50〜3.98Ma)が陸成の中〜上部中新統を不整合に覆い,広く分布する.この鮮新統は,南東の根釧堆積盆地にむかって厚くなり,浅海成層が卓越するようになる.千島弧内帯の脊梁部を構成する阿寒-屈斜路隆起帯の形態は,中期中新世に明確になったが,その発生は古第三紀に遡ると考えられる.

収録刊行物

• 地球科学

  地球科学 49 (1), 7-16, 1995

  地学団体研究会

キーワード

• Neogene
• K-Ar age
• Eastern Hokkaido
• Akan-Kutcharo Uplift Zone
• Kuril arc

詳細情報

• CRID: 1390001204234150144
• NII論文ID: 10012469985
• NII論文ID: 110004862243
• NII書誌ID: AN00141269
• DOI: 10.15080/agcjchikyukagaku.49.1_7
• ISSN: 21897212
• ISSN: 03666611
• NDL書誌ID: 3595899
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3595899
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可