看護教員が学生の生活体験の乏しさを感じた実習場面

書誌事項

タイトル別名
  • カンゴ キョウイン ガ ガクセイ ノ セイカツ タイケン ノ トボシサ オ カンジタ ジッシュウ バメン
  • A study on practice scene where nursing teacher felt problem in student's attitude that relates to want of daily life experience

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抄録

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Departmental Bulletin Paper

【目的】本研究の目的は,看護学生の生活体験の乏しさに関連する実習中の問題行動や問題場面を明らかにし,問題解決に向けた指導方法を検討することである。【対象と方法】看護教員16名を対象に実習中の問題行動や場面について半構成的面接調査を行った。【結果】看護教員が学生の生活体験の乏しさを感じた問題行動や場面は,「他者に対する配慮や思いやりの乏しさ」,「コミュニケーション能力の乏しさ」,「生活技術の乏しさ」,「清潔,不潔感覚の乏しさ」の4つのカテゴリに集約された。生活体験の乏しさは,生活技術の不足だけではなく他者への関心や思いやりの不足といった深刻な問題をもたらし,他者への思いやりに乏しく,コミュニケーション能力も低い学生が看護師を目指すという危機的状況が明らかとなった。問題解決に向け,入学選抜時の適性確認とともに,人と接する楽しさや感謝される喜びを体験させ,ケアしたいと思う心や態度を育てるような関わりが必要である。

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