抄録
本稿は,将来の観客に対して行われる,外国語映画を観るという行為のコンテキスト化を,当該映画の公開前後に掲載された新聞広告を通して分析する。考察の対象として,分かりやすさが求められるものの,タイトルがカタカナ語になっているディズニー^<TM>・アニメーション映画の広告を取り上げた。5ヶ月にわたる継時的な分析を行った結果,これまでにディズニー^<TM>とピクサー^<TM>が共同制作してきた映画への言及,他のマス・メディアにおける映画評の引用,相次いで発表される映画賞の話題や,両社のブランド効果を通して張り巡らされた間テキスト性がコンテキスト化の主な要因になっていたことが検証された。