駿河湾奥部三保海岸における打ち上げ海藻類について

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  • スルガ ワンオウブ ミホ カイガン ニ オケル ウチアゲ カイソウルイ ニ ツイテ

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抄録

1997年5月から1998年4月に、駿河湾奥部の静岡市清水三保海岸における打ち上げ海藻類の出現種、種数及び打ち上げ量の季節的変動を明らかにする目的で調査を行った。その結果、全種数として緑藻植物1種、褐藻植物29種、紅藻植物16種、海草類2種の合計48種が得られた。その中でホンダワラ類が25種で最も多く、全種数の52%を占めた。打ち上げ海藻類は3月から6月に量的に最も多く、全打ち上げ量の96%を占め、7月から2月にかけては極めて少ない。量的に多く出現したヨレモクモドキは主に駿河湾内の東岸域に生育していることや同湾内の黒潮の流れなどから判断すると、三保海岸に打ち上がった大多数のホンダワラ類は東岸域の生息地、あるいは東岸域を経由して漂流してきたと推定される。

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