<実践報告> 眼科手術後患者の体位制限に伴う苦痛と効果的な援助

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タイトル別名
  • Effective Nursing Care: Pain and Restricted Position in Post Opthalmic Surgery Patients
  • 眼科手術後患者の体位制限に伴う苦痛と効果的な援助
  • ガンカ シュジュツゴ カンジャ ノ タイイ セイゲン ニ トモナウ クツウ ト コウカテキ ナ エンジョ

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抄録

眼科手術後に体位制限を治療上指示される患者に対し,体位制限に伴う苦痛の実態と,患者が看護師にどのような援助を望んでいるかを明らかにすることを目的として,質問紙法で調査を実施した。調査結果より,対象の背景及び体位の種類に関わらず,手術後2~3日目が最も患者の苦痛が強い時期であることが明らかになった。また,対象患者の半数以上が,「苦痛の軽減方法」,「効果的な援助」,「看護師に望む援助」として「安楽枕の利用」と回答しており,体位制限に伴う苦痛に関しては,身体面だけでなく精神的苦痛も感じている患者が3割以上いることがわかった。さらに,「看護師の励まし」を「効果的な援助」,「看護師に望む援助」とする患者が多いことが明らかになった。これらの結果から,看護介入の時期を考慮し,精神面への看護介入を実施していく必要があることが示唆された。また,眼科手術後に使用する安楽枕の大きさや材質,患者の体格などを考慮した使用方法の検討が今後の課題である。

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