腹腔鏡による観察後にポート部より摘出し得た新生児卵巣嚢胞の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Successful Laparoscopic Observation and Resection of Neonatal Ovarian Cyst Through the Wound of Laparoscopy : A Case Report
  • 症例報告 腹腔鏡による観察後にポート部より摘出し得た新生児卵巣嚢胞の1例
  • ショウレイ ホウコク フククウキョウ ニ ヨル カンサツゴ ニ ポートブ ヨリ テキシュツシエタ シンセイジ ランソウ ノウホウ ノ 1レイ

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抄録

超音波による出生前診断と小児腹腔鏡下手術の進歩は,新生児医療に新展開をもたらした.今回,腹腔鏡による観察後にポート部より摘出し得た新生児右卵巣嚢胞の1例を経験したので報告する.症例は,日齢0日,女児.胎児超音波検査にて嚢胞を指摘され,出生後の超音波検査でも捻転の可能性が高い径5cm以上の右卵巣嚢胞を認め,嚢胞は可動性が極めて高かった.そこで捻転の危険性を考慮し,生後4日に手術を施行した.全身麻酔下,臍下部より12mmのトロカールを挿入し,直視鏡下に右卵巣の巨大単純嚢胞と左正常卵巣を観察し,腹腔内に他病変のないことを確認した.続いて臍下部創より,直視下に卵巣嚢胞を穿刺して嚢胞と卵巣を創外に引き出し,嚢胞を摘出した.術後経過良好で,外観上創痕なく美容的にも問題を認めない.

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参考文献 (21)*注記

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