骨過形成を伴った大腸癌肋骨転移の1切除例

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  • A case of a bone metastasis with osteosclerosis from colon cancer

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抄録

骨形成を伴う転移性骨腫瘍は,前立腺癌と乳癌に多く,大腸癌では稀である.症例は73歳女性.既往歴として,2000年11月に大腸癌のため横行結腸切除を受けた.その後,2001年11月に左S8の肺転移に対し胸腔鏡下肺部分切除術を,2003年10月に肝転移に対しradiowave frequency ablation(RFA)を施行され,外来で経過観察されていた.2004年3月に胸痛が出現し,胸部X線写真で左胸部に異常影を指摘された.CTでは左第6肋骨に石灰化を伴う腫瘤を認め,骨腫瘍が疑われた.2004年4月に胸壁腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は左第6肋骨の中腋窩線を中心に長さ約8cmに渡って認められた.腫瘍断端から十分距離を取るため,約20cmの肋骨を切除しMarlex meshにて胸壁再建を行った.病理組織学的には,大腸癌の肋骨転移と診断された.現在再発なく,外来にて経過観察中である.

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