てんかん外科における侵襲的術前評価 : 術中皮質脳波から慢性頭蓋内脳波まで(<特集>てんかん外科)

  • 馬場 好一
    独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • Invasive Presurgical Evaluation : From Intraoperative ECoG to Chronic Intracranial EEG(<SPECIAL ISSUE>Epilepsy Surgery)

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抄録

てんかん外科の術前評価では,epileptogenic zoneを想定することが重要であり,頭蓋内脳波はその有力な手段である.術中皮質脳波では,発作間欠時の所見を基にてんかん原性の拡がりを推定することになるが,器質病変近傍のてんかん原性を調べる場合に有用である.慢性頭蓋内脳波では,自発性に起こる発作を観察することにより,臨床発作と直結した情報を得ることができる.しかし,epileptogenic zoneを具現化するためのgold standardとは必ずしもなりえず,今後も結果を蓄積しながら,その臨床的意義を議論する必要がある.

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