社会に向き合うエージェントシステム : 7.社会シミュレーションと参加型デザイン

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タイトル別名
  • 社会シミュレーションと参加型デザイン
  • シャカイ シミュレーション ト サンカガタ デザイン
  • Agent Systems Meet Human Society : Social Simulation and Participatory Design

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抄録

エージェントを用いたシミュレーションには,2つの目的がある.第一は複雑な社会現象を解明するためのものである.エージェントは可能な限り単純化してモデル化され,エージェント相互のインタラクションによって複雑な現象が生まれることを観察する.第二は複雑な人間の挙動を現実に近い形で再現するものである.エージェントは実際に近い形でモデル化され,利用者に疑似体験を与える. 後者は複雑なシステムを実装する前段の実証実験や訓練に用いられる.本稿では,マルチエージェントシミュレーションを上記の両面から解説する.マルチエージェントシミュレーションを基礎技術とする社会シミュレーションは 日欧米の研究活動を統合し国際会議が生まれている.その応用は 証券取引,交通制御 航空演習,避難誘導など多岐に渡る. マルチエージェントシミュレーションはまた 参加型デザインと融合し 新しいシステム開発のツールへと発展しつつある.

収録刊行物

  • 情報処理

    情報処理 48 (3), 271-277, 2007-03-15

    東京 : 情報処理学会 ; 1960-

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (6)*注記

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