Apoa2 allele効果調節下における血漿コレステロールレベルおよび体重のQTL解析

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  • Physiology: Quantitative trait locus analysis of plasma cholesterol levels and body weight by controlling the effects of the Apoa2 allele in mice

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抄録

著者らは以前に、マウスの血漿総コレステロール(T-CHO)レベルに関するQTL解析をC57BL/6J(B6)×RRF2マウスにおいて実施した。統計的に有意な唯一のQTL(Cq6)を1番染色体、Apoa2遺伝子座含む領域に同定した。Cq6は高度に有意なQTLであるため、潜在的に効果を持ちうる他の遺伝子座の検出が妨げられたのではないかと推察した。本研究では、Apoa2bアリルの効果を調節することにより、(Cq6により検出が妨げられた)他のQTLが存在するかどうかを決定するために、B6.KK-Apoa2bN(8)×RRF2マウスにおいて同様のQTL解析を行った[B6.KK-Apoa2bN(8)はKK系統由来のApoa2bを持つ部分的コンジェニック系統であり、RR系統もまたApoa2bを持つ]。Apoa2効果に代わって、統計的に有意なQTLは同定されなかったが、二つのsuggestive QTLが2番、および3番染色体に同定された(LODスコアはそれぞれ2.8と3.5)。体重に関して、3番染色体に有意な体重QTLが同定されたが(Bwq7、LODスコアは5.2)、この3番染色体座の体重への効果はB6×RRF2マウスでは有意ではなかった。B6×RRF2マウスで同定された4番染色体の体重に関するsuggestive QTLは、B6.KK-Apoa2bN(8)×RRF2マウスでは同定されなかった。このように、予想に反して、Apoa2効果を調節することにより、体重の遺伝的調節もまた強く変更された。主要なQTL効果を調節することによるQTL解析手法は、(潜在的に効果を持ちうる)他のQTLの検出を容易にした。

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