腎周囲組織より発生した悪性線維性組織球腫の1例

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タイトル別名
  • MALIGNANT FIBROUS HISTIOCYTOMA ARISING FROM PERIRENAL TISSUE: A CASE REPORT
  • ジン シュウイ ソシキ ヨリ ハッセイシタ アクセイ センイセイ ソシキ キュウシュ ノ 1レイ

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抄録

症例は79歳, 男性. 2004年1月11日より全身倦怠感, 発熱出現. 既往歴はS状結腸癌. 近医CTで左後腹膜腔に腫瘤あり. 当院外科に紹介受診. 腹部エコーは低エコーの腫瘤. CTは内部均一, 軽度造影効果のある腫瘍. MRIはT1強調画像で高信号, T2強調画像で低信号から等信号であった. 血管造影施行し, 左腎上前区動脈を栄養動脈とする左後腹膜腫瘍の診断. 3月10日紹介で当科初診. 後腹膜腫瘍の診断で, 3月22日左腎と共に腫瘍摘出術施行. 摘出標本は大きさ21×18×7cm, 重さ1,100gであった. 病理組織診断は storiform-pleomorphic type の悪性線維性組織球腫. 術後11ヵ月目のCTで左後腹膜腔再発を認め, 放射線治療 (45Gy) を施行した. 12月20日多発性肺転移及び多発性骨転移のため永眠された. 本邦報告された腎周囲組織発生のMFHは10例と比較的稀であった.

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参考文献 (13)*注記

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