新人看護師を指導するプリセプター行動の概念化 : プリセプター役割の成文化を目指して

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  • Conceptualization of Preceptors' Behavior for New Graduate Nurses : Identifying the Preceptors' Role

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抄録

本研究の目的は、プリセプターの行動を表す概念を創出し、考察を通して、プリセプター役割を成文化することである。研究方法論には看護概念創出法を適用し、参加観察法(非参加型)を用いて、プリセプターと多様な人々の相互行為場面をデータとして収集した。持続比較の結果、プリセプターの行動を表す13概念【指導計画個別化のための新人看護師情報の収集】【計画的・個別的指導と評価】【計画外指導着想と実施による指導計画の破綻】【新人看護師緊張緩和とクライエント不安防止による相互行為の円滑化】【新人看護師行動補足と代行による看護の質保証】【新人看護師業務継続推奨に向けた問題現象の解説】【新人看護師心情ケアによる悲嘆から平常心への誘導】【新人看護師観察による問題の発見と解決方法の提示】【自立的学習に向けた新人看護師への支援保留】【指導継続のための病棟看護師との連携】【指導者役割披露によるクライエントからの激励受理】【新人看護師指導・看護実践の並進と競合】【担当業務の問題対処に伴う指導の中断と再開】が創出された。考察の結果、「新人看護師の情報を多角的に収集し、個別性を反映した指導計画を立案する」「指導目標達成を目指して、立案した計画に沿った指導と評価を実施する」「新人看護師とその場の状況を査定し、査定結果に応じて指導目標達成と事故防止を目指す」「新人看護師が業務を継続できるように、問題現象の解説や心理的支援を行う」「自己の不在時にも新人看護師指導を継続するために、病棟看護師やクライエントからも協力を取り付ける」などプリセプターの役割7項目が明らかになった。

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