黒毛和種繁殖牛におけるソルガムサイレージの嗜好性の品種系統間差異 : 1. キャフェテリア法による嗜好性の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Differences in Palatability of Japanese Black Cattle to Sorghum Silages Using Cafeteria Method
  • クロゲワシュ ハンショク ウシ ニ オケル ソルガム サイレージ ノ シコウセ

この論文をさがす

抄録

黒毛和種の繁殖牛がソルガムに対して示す嗜好性について,ソルガムの品種系統間の差を捉えることが可能かどうか検討するために嗜好試験を行なった。黒毛和種の成雌牛6頭をパネルとして用い,ソルガム6品種系統(ソルゴー型:3,兼用型:1,子実型:2)およびトウモロコシ1品種の計7種のサイレージを供試した。試験は1日を単位として,最も選択性の高いサイレージを順次除外して反復するオミット方式のキャフェテリア法で実施した。得られた結果は供試牛6頭の選択順位の和として集計し,フリードマンの検定およびクレーマーの検定で,サイレージに対する牛の反応の一致性と選択性の差について検討した。供試した7種のサイレージに対して6頭の黒毛和種の繁殖牛が示す嗜好性には有意(p<0.01)な一致性が認められ,その順位は上位から"P3352" > "F_6-3A-5"≒"スズホ"≒"BR48">"シュガークレイズ">"FS 902"≧"天高"の傾向にあるものと思われた。タイプ別には子実型および兼用型ソルガムの嗜好性がソルゴー型ソルガムを上回ったが,トウモロコシを上回るソルガムの品種系統はなかった。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (23)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ