乳癌の加療中に発症した脳転移を伴う肺大細胞神経内分泌癌の1切除例

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タイトル別名
  • A Resected Case of Pulmonary Large Cell Neuroendocrine Carcinoma with Brain Metastasis, Which Occurred During Treatment of Breast Cancer

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抄録

背景.肺大細胞神経内分泌癌は1999年WHO分類に採用された新たな組織型で,他の非小細胞肺癌より予後が悪いことが知られている.我々は脳転移と原発巣を切除し術後2年間無再発生存中の症例を経験したので報告する.症例.45歳,女性.2001年12月に乳癌で手術した.2003年5月に右上肺野に結節を認め,乳癌の肺転移としてホルモン療法を行ったが腫瘍は次第に増大した.2004年10月に小脳転移を認めこれを摘出し,大細胞神経内分泌癌の脳転移と診断した.2005年1月に原発巣の右肺上葉切除を行い,pT4N0M1であった.術後化学療法を行い,現在再発の兆候はなく復職している.結論.原発巣と脳転移をともに切除しえた肺大細胞神経内分泌癌症例を経験した.症例によっては手術することで長期生存が期待できる場合があると思われた.<br>

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 47 (3), 269-272, 2007

    特定非営利活動法人 日本肺癌学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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