腹腔鏡下に大腿ヘルニアと診断し手術を施行した再発鼠径ヘルニアの1例

  • 高間 勇一
    国立病院機構呉医療センター:中国がんセンター小児外科
  • 北山 保博
    国立病院機構呉医療センター:中国がんセンター小児外科
  • 曹 英樹
    東大阪市立総合病院外科
  • 棚野 博文
    社会福祉法人バルツァ事業会重症心身障害児学園・病院バルツァ・ゴーデル

書誌事項

タイトル別名
  • Laparoscopic Surgery for Femoral Hernia in a Child : A Case Report
  • 症例報告 腹腔鏡下に大腿ヘルニアと診断し手術を施行した再発鼠径ヘルニアの1例
  • ショウレイ ホウコク フククウキョウカ ニ ダイタイ ヘルニア ト シンダンシ シュジュツ オ シコウシタ サイハツ ソケイ ヘルニア ノ 1レイ

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抄録

症例は5歳男児.左鼠径部膨隆を認め来院.左鼠径ヘルニアの診断で4歳10か月時にPotts法施行.術後4日目に再発を認めた.左鼠径ヘルニア再発の診断で術後1か月時にMcVay法施行.再手術後16日目に再々発を認めた.超音波所見,MRI所見より左鼠径ヘルニア再々発,大腿ヘルニアの疑いで5歳4か月時に腹腔鏡下手術を施行.左大腿ヘルニアと診断しメッシュを使用したtension freeでの腹腔鏡下大腿ヘルニア修復術を施行した.術後3年経過し再発・合併症を認めていない.小児の大腿ヘルニアは非常に稀であり,正確な術前診断が困難な事がある.再発鼠径ヘルニアの手術に際しては,稀である大腿ヘルニアや直接鼠径ヘルニアの可能性を鑑別できる腹腔鏡下手術が有用であった.小児での腹腔鏡下大腿ヘルニア修復術の報告は本邦では初めてであり文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (7)*注記

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