日本海大和堆北東部におけるベニズワイの深度分布と移動

  • 養松 郁子
    (独)水産総合研究センター日本海区水産研究所
  • 白井 滋
    (独)水産総合研究センター日本海区水産研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Bathymetrical distribution and migration of <i>Chionoecetes japonicus</i> at the northeastern part of Yamato Bank, the Sea of Japan
  • ニホンカイ ヤマトタイ ホクトウブ ニ オケル ベニズワイ ノ シンド ブンプ ト イドウ

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抄録

  ベニズワイの深度分布様式を明らかにするために,日本海の大和堆北東部に水深 500~2,000 m の範囲で定点を設け,着底トロールによりベニズワイを採集した。雌雄ともに水深 1,700 m 以上の水深帯に未熟な個体が高密度で出現した。これらは成長とともに浅場へ移動するが,雄が移動しながら脱皮して形態的に成熟するのに対し,雌は最終脱皮となる最終脱皮をした後に移動を開始することが示唆された。雌の抱卵量と水深の間に負の相関があり,この原因として,水深による繁殖可能な性比および成熟雄のサイズの違いが考えられる。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 73 (4), 674-683, 2007

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (52)*注記

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