書誌事項
- タイトル別名
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- Investigations of Two Cases Initially Diagnosed as Having Absence of Competent Ovum at in vitro Fertilization but Having Succeeded in Obtaining Live Births after Short-Term Kampo-therapy Diagnosed by "Zheng"
- 臨床報告 短期の随証漢方単独療法で生児を獲得した体外受精で優良卵子枯渇と診断された二症例の考察
- リンショウ ホウコク タンキ ノ ズイショウ カンポウ タンドク リョウホウ デ セイジ オ カクトク シタ タイガイ ジュセイ デ ユウリョウ ランシ コカツ ト シンダン サレタ ニ ショウレイ ノ コウサツ
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抄録
西洋医学では一般的なタイミング療法・ステップアップ療法 (人工授精, 体外受精) を受け, 最終治療の体外受精で胚のグレードが不良であったため, 不妊症の原因が優良卵子枯渇にあると診断された二症例に対して卵管機能と造精機能が正常であることを確認したうえで, 随証漢方単独療法を行い二ヵ月以内に妊娠が成立して生児を獲得した二例を経験した。一例は血虚, 気虚を伴う裏寒証の太陰病と診断して当帰四逆加呉茱萸生姜湯を投与したところ当該周期に妊娠が成立した。一例は気逆, お血, 水毒を伴う上熱下寒の虚証の少陽病と診断して加味逍遙散・安中散を投与したところ二ヵ月目に妊娠が成立した。診断治療学的に今回の二症例は卵巣機能不全不妊症と推測され体外受精の適応ではない事が示唆された。随証漢方療法は関連機能を含む卵胞機能と黄体機能を改善する。体外受精の適応は卵管不妊症と男性不妊症であり, 本来適応ではない卵巣機能不全不妊症を対象に行う限り随証漢方療法を凌駕する事はないと考えられる。卵巣機能不全不妊症には抗エストロゲン作用を有するクロミフェンではなく, 駆お血作用, 利水作用, 理血作用によって卵巣機能を賦活する漢方方剤の随証療法がファーストチョイスと考えるべきであろう。
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 58 (5), 853-859, 2007
一般社団法人 日本東洋医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679885465088
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- NII論文ID
- 110006404998
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 8972899
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可