初期宇宙の非平衡過程と密度揺らぎの発生(有限温度・有限密度の場の量子論とその応用,研究会報告)

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タイトル別名
  • 初期宇宙の非平衡過程と密度揺らぎの発生
  • ショキ ウチュウ ノ ヒ ヘイコウ カテイ ト ミツド ユラギ ノ ハッセイ

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抄録

熱場の理論とその拡張を初期宇宙の相転移現象の解明に応用したい.特に,インフレーション相転移を念頭において,非平衡で動的な相転移・量子揺らぎの役割・秩序変数の同定と平均場・その揺らぎ・自由度の古典化などについて議論する.現在の有限温度・有限密度の場の理論だけでは,これらの力学を十分に記述できないので,まず理論形式の拡張から始める.特に,古典的自由度の揺らぎをミクロからどのように同定するかを中心に議論する.この拡張は,初期宇宙に留まらず,原子核の非平衡反応過程や,素粒子の相転移において,揺らぎをミクロから同定するのにも有用だと思う.

収録刊行物

  • 素粒子論研究

    素粒子論研究 94 (4), D12-D16, 1997

    素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部

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