気管支閉鎖症の切除肺に先天性嚢胞性腺腫様奇形を認めた1例

• 久松 千恵子

  高槻病院小児外科:(現)神戸大学小児外科

• 山本 哲郎

  高槻病院小児外科

• 畠山 理

  高槻病院小児外科

• 尾藤 祐子

  高槻病院小児外科

• 岩井 泰博

  高槻病院病理科

書誌事項

タイトル別名

• Congenital Cystic Adenomatoid Malformation in Lung Specimen Resected as Bronchial Atresia : A First Report
• 症例報告 気管支閉鎖症の切除肺に先天性嚢胞性腺腫様奇形を認めた1例
• ショウレイ ホウコク キカンシ ヘイサショウ ノ セツジョハイ ニ センテンセイ ノウホウセイ センシュヨウ キケイ オ ミトメタ 1レイ

抄録

気管支閉鎖症の切除肺に先天性嚢胞性腺腫様奇形(congenital cystic adenomatoid malformation, CCAM)を認めた症例を経験した.症例は1歳9か月の男児.主訴は胸部異常陰影.2回目の肺炎で近医入院時に,胸部レ線で左上肺野の気腫像と左下肺野の浸潤影および縦隔の右方偏位を,胸部CTで左上葉の気管支閉鎖症を疑われ当院紹介となった.気管支鏡検査で左上区域への気管支入口部を認めず左上区支閉鎖症と診断し,左上区域切除術を施行した.摘出標本では,肺門部に嚢状に拡張した気管支の断面を認め,また末梢肺には小嚢胞の集合を認めた.小嚢胞の病理組織診断はCCAM (Stocker新分類[Stocker JT : Congenital and developmental diseases. In Dail DH, Hammer SP (eds) : Pulmonary Pathology, 2nd ed, pp 155-190, Springer, New York, 1994]2型)であった.術後経過は良好である.気管支閉鎖症とCCAMの合併例は稀であり,今回気管支閉鎖症とCCAMを含めた先天性肺嚢胞症との関係について若干の文献的考察を加えて報告する.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 43 (6), 771-774, 2007

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 気管支閉鎖症
• 先天性嚢胞性腺腫様奇形
• CCAM
• 先天性肺嚢胞症

詳細情報

• CRID: 1390282679799177216
• NII論文ID: 110006424148
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.43.6_771
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• NDL書誌ID: 8982483
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8982483
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008115018
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可