脳神経救急医学におけるPET検査の役割

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  • The Use of Positron Emission Tomography (PET) in Neurocritical Care

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抄録

陽電子放出断層撮影法(PET)は,生体の生理・化学的情報を定量的に描出することが可能な機能診断として,主に虚血性脳血管障害や悪性脳腫瘍の診断に用いられてきた.各種の脳卒中や頭部外傷などを扱う脳神経救急医学においても,機能診断が病態の把握や二次性脳損傷の予防には重要である.われわれは,脳梗塞,脳内出血,クモ膜下出血,頭部外傷といった脳神経救急疾患に,積極的に^<15>O標識ガスによる脳血流,脳酸素代謝,脳血液量の測定や^<18>F-FDGによる脳ブドウ糖代謝測定を行ってきた.本稿では,脳PET検査の基本的原理と,われわれが経験した症例を基に脳神経救急医学におけるPET検査の有用性と問題点について報告する.

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