ケロリン^[○!R]が原因と考えられたAcute Generalized Exanthematous Pustulosisの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF ACUTE GENERALIZED EXANTHEMATOUS PUSTULOSIS CAUSED BY KERORIN^[○!R]
  • 症例報告 ケロリンが原因と考えられたAcute Generalized Exanthematous Pustulosisの1例
  • ショウレイ ホウコク ケロリン ガ ゲンイン ト カンガエラレタ Acute Generalized Exanthematous Pustulosis ノ 1レイ

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抄録

78歳,女性.咳,発熱あり近医受診し,レボフロキサシン,カルボシステイン,感冒薬(サリチルアミド,アセトアミノフェン,無水カフェイン,メチレンジサリチル酸プロメタジン)を処方された.その翌日より躯幹の紅斑が出現し,皮疹は拡大傾向を示した.間擦部を中心に毛孔非一致性の小膿庖が紅斑上に多数存在し,組織学的には角層下膿庖であった.3剤を中止し,一旦軽快するも,皮疹の再燃をみた.再度の問診にて,市販薬ケロリン^[○!R]の内服が判明し,3剤内服日と再燃前日にもケロリン^[○!R]を内服していた事が明らかになった.偶然のケロリン^[○!R]内服に伴う皮疹の再現を内服テストとみなし,新たな内服テストはケロリン^[○!R]成分3種について行った.その結果,アセチルサリチル酸と無水カフェインが陽性であった.以上より,自験例をケロリン^[○!R]によるacute generalized exanthematous pustulosis (AGEP)と診断した.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 56 (10), 1298-1300, 2007

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (5)*注記

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