書誌事項
- タイトル別名
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- VESICOSIGMOIDAL FISTULA CAUSED BY DIVERCULITIS
- 結腸憩室炎による膀胱S状結腸瘻--自験例と本邦報告例の検討
- ケッチョウ ケイシツエン ニ ヨル ボウコウ Sジョウ ケッチョウロウ ジケンレイ ト ホンポウ ホウコクレイ ノ ケントウ
- REPORT OF CASES AND LITERATURE REVIEW IN JAPAN
- 自験例と本邦報告例の検討
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抄録
(緒言) S状結腸憩室炎による膀胱S状結腸瘻を7例経験した. 1994年以降の本邦報告130例を集計し, 自験例と併せ検討した.<br>(対象と方法) 1994年から2006年までの12年間に当科で経験した結腸憩室炎による膀胱S状結腸瘻7例を対象とし, 臨床症状, 診断法, 治療法につき集計を行った.<br>(結果) 全例が男性で, 年齢は41歳から82歳 (平均60.7歳) であった. 症状は, 気尿5例, 混濁尿, 糞尿5例, 膀胱刺激症状6例, 下腹部痛6例, 難治性尿路感染症が5例, 肉眼的血尿が2例, 熱発は1例において認められた. 全症例において複数の症状を認めた. 膀胱鏡での異常所見は全例に認められた. 全例において結腸切除術および膀胱部分切除術を施行した.<br>(結論) 本邦において増加している結腸憩室炎によるS状結腸膀胱瘻は泌尿器科的症状で外来を受診することが多く, 膀胱刺激症状や下腹部痛, 治療抵抗性の膿尿などを診察する際には本症を念頭に置き, 上述の検査を行うことが肝要である. 診断後, 現状では手術療法が標準的であり, 慎重な術式の選択により良好な転帰が期待できる.
収録刊行物
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- 日本泌尿器科学会雑誌
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日本泌尿器科学会雑誌 98 (7), 826-831, 2007
一般社団法人 日本泌尿器科学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390282680032743168
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- NII論文ID
- 110006531492
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- NII書誌ID
- AN00196577
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- COI
- 1:STN:280:DC%2BD2sjivVynsA%3D%3D
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- ISSN
- 18847110
- 00215287
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- NDL書誌ID
- 9275891
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- PubMed
- 18062213
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可