創造的デザインプロセスをもたらす思考の広がり方の分析方法論の試行 : デザインプロセスにおける主題的関連の役割

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タイトル別名
  • A Trial of Analysis Method on the Expansion of Thought in Creative Design : Role of Thematic Relations on Design Process

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抄録

デザインにおける創造的な思考過程の特徴を解明することはデザイン研究の本質的課題である.本研究は,創造性と思考の広がりとの関係に注目し,デザインプロセス中の思考の拡張プロセス,及び思考の広がりをもたらす要因を明らかにするための研究方法を提案することを目的とする.本方法論は,プロトコル分析を用いデザインプロセス中に思考された概念を抽出し,課題で与えられた概念と思考された概念の概念間距離を計測することでデザインプロセスにおける思考の広がりを求めることと,概念間の関係性として分類学的関連と主題的関連の違いに注目しているところに特徴がある.本方法論を用いて,概念合成によるデザイン実験を行ったところ,思考の広がり方とデザイン成果物の創造性の高さの間には相関があること,また,創造的な成果物に結びついたデザインプロセスでは,状況や場面の想起による概念間の主題的関連がより多く生じており,それが有意義な思考の拡張に関係しているのではないかという知見が得られた.

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 54 (4), 39-46, 2007

    一般社団法人 日本デザイン学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205410212352
  • NII論文ID
    110006532503
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.54.39_2
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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