和子牛の個体間価格差の形成要因に関する統計的分析 : 鳥取県の市場出荷成績データ分析

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タイトル別名
  • A statistical analysis on factors determining sale price formation in the cow-calf market : A case study of Tottori Prefecture

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抄録

近年,子牛市場における価格形成要因の解明が重要な課題となっている.そこで,本稿では市場出荷される和子牛の血統,出荷日齢,出荷体重,購買参加者などの要素と取引価格との因果関係を分析し,価格形成要因となる諸因子を明確化し,和子牛の繁殖・飼養管理技術の改善が経営改善に対して果たす効果について検討する.分析の結果によれば,和子牛1頭当たり取引価格に対する要因には,依然として出荷体重の影響力が最も強い.農家問の差に関しては,和子牛の1頭当たり平均取引価格に対して農家の繁殖・飼養管理技術が重要な影響を及ぼしていることが明確になった.しかしながら,農家間格差によって説明される和子牛の取引価格と出荷体重,血統の変動はわずかであり,変動の大部分は個体変動に起因している.この大きな個体変動の存在が,農家レベルでの繁殖・飼養管理技術の高位平準化と生産コスト低減を阻害する要因となっていると推察される.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288129900032
  • NII論文ID
    110006534034
  • NII書誌ID
    AA11646210
  • DOI
    10.20809/seisan.14.2_99
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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