善導の『観経疏』「散善顕行縁」における「三衣説」の背景 : 『大智度論』との関係を中心にして  [in Japanese] The Relationship between the 'Three Robes' Doctrine in Shandao's Guanjing shu and the Da zhidu lun  [in Japanese]

Abstract

浄土思想における「念仏」と「戒」の関係については、議論されるところであるが、実践的具体的な見方では「念仏即ち戒」という、伝統的な戒律観が従来から問題となっている。この問題に関して善導(六一三-六八一)に注目したい。善導は龍樹の「易行道」思想から曇鸞、道綽に至る思想を継承しつつ、主著である『観経疏』の中で九品往生について議論する。その中で、念仏について世福、戒福、行福という三福を修行することの重要性を説くが、三福の中で戒律に関する部分として「三衣説」を取り上げている。具体的には、善導は持戒の中でも、三衣と布施のどちらを重視すべきかという問題を提起している。『観経疏』では『大智度論』(以下『大論』と略す)からの引用が少なからず見受けられるが、『大論』に典拠があると明示されていない。よってこの論文では、まず、『大論』における「三衣説」の思想は「大乗戒観」の影響下にあると論じている西本龍山氏の論文をふまえて、『大論』における「三衣説」がどのように説かれているかを考察したい。その上で善導の「三衣説」が『大論』に基づきつつ、どのような意義をもって説かれているのか考察したい。

Journal

Journal of Indian and Buddhist studies   [List of Volumes]

Journal of Indian and Buddhist studies 56(1), 134-137, 2007-12-20  [Table of Contents]

The Japanese Association of Indian and Buddhist Studies

Preview

Preview

Codes

  • NII Article ID (NAID) :
    110006548126
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID) :
    AN00018579
  • Text Lang :
    JPN
  • Article Type :
    特集 / 会議録・学会報告
  • ISSN :
    00194344
  • NDL Article ID :
    9311473
  • NDL Source Classification :
    ZH7(哲学・宗教--宗教--仏教) // ZH2(哲学・宗教--哲学)
  • NDL Call No. :
    Z9-55
  • Databases :
    NDL  NII-ELS