妊娠期の女性の働き方と心理的健康

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  • Work and pregnancy : effects of work experience and multiplerole on mental health in Japan

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抄録

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紀要論文

妊娠期の女性の働き方を明らかにし、心理的健康、生活感情との関連を検討した。結果、まず有職者の心理的健康度は、人間関係、家庭から仕事へのポジティブ・スピルオーバー、仕事から家庭へのネガティブ・スピルオーバー、家庭から仕事へのネガティブ・スピルオーバーが有意に予測し、生活感情は、能力発揮、家庭から仕事へのポジティブ・スピルオーバー、仕事から家庭への補償が有意に予測した。次に有職・無職の比較で、仕事役割の状況で人間関係の問題が少ないこと、多重役割で仕事から家庭へのネガティブ・スピルオーバー、家庭から仕事へのネガティブ・スピルオーバーが少ないことといった場合、心理的健康度は無職群より高かった。また、能力発揮が多くできること、家庭から仕事へのポジティブ・スピルオーバーが多いことといった場合、無職群より充実した生活感情をもつことができた。考察では職業アイデンティティの形成、キャリア発達の視点から議論された。

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