九州大学心療内科創設期以後を振り返り,本学会の将来に期待するもの(シンポジウム : 日本における心身医学の歩み,2007年,第48回日本心身医学会総会(福岡))

書誌事項

タイトル別名
  • Review of the Development of the Department of Psychosomatic Medicine in Kyushu University and Expectation for the Japanese Society of Psychosomatic Medicine to Evolve Medical Science and Clinical Medicine into What should be in the 21st Century(Symposium : The History of Psychosomatic Medicine in Japan)
  • 九州大学心療内科創設期以後を振り返り,本学会の将来に期待するもの
  • キュウシュウ ダイガク シンリョウ ナイカ ソウセツキ イゴ オ フリカエリ ホンガッカイ ノ ショウライ ニ キタイスル モノ

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抄録

まず,わが国にはじめての精神身体医学研究施設(心療内科の前身)を九州大学に開設された故池見酉次郎先生が,その開設に当たって,また日本心身医学会の設立に当たってどのような役割を演じられ,その後,理想的な教室づくりを目指してどのような活躍をされたのか,そしてその後を継がれた中川先生と久保先生の教室の運営と業績について紹介した.ついで,日本心身医学会の分科会的な役割を演じていた循環器,消化器,呼吸器の各心身症研究会を中心にして,心身医学の臨床に重点を置いた学術団体としての日本心療内科学会が設立された経緯について述べた.最後に,現代医学の細分化・専門化によって引き起こされている諸問題を解決するために必要とされて生まれてきた心身医学がいかに必要であり重要であるかについて述べ,今後とも本学会が諸学会に働きかけ,心身医学的な疾病モデルに基づく診療・研究・教育が標準化・一般化されるようになることへの期待を述べた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 48 (2), 93-101, 2008

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (20)*注記

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