セルフケア支援を目指した糖尿病予防教室の効果 : 宗像市との共同開催事業、一年目の実績からの検討

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of a course for prevention of diabetes which aimed at self-care support : A joint project held in collaboration with Munakata city
  • セルフケア シエン オ メザシタ トウニョウビョウ ヨボウ キョウシツ ノ コウカ : ムナカタシ トノ キョウドウ カイサイ ジギョウ、1ネンメ ノ ジッセキ カラ ノ ケントウ

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抄録

本学ではH17 年度より3年間にわたり宗像市と共同で、一次予防を重視した糖尿病予防教室を開催している。この教室では、参加者が「自分の健康管理を自立(自律)して行える」ことを目指している。その特徴は(1)自己管理ツールの活用(2)生活習慣記録表の開発・活用(3)グループダイナミクスの活用(4)社会資源の活用促進、の4つである。開催期間は3か月間で、糖尿病境界域およびハイリスク者を中心に29 名の受講者を対象として実施した。教室では、毎回グループ単位や全体のカンファレンスで個々の体験や気付きを共有した。これにより自己の体験を肯定的にとらえながら運動習慣を中心とした生活習慣の行動変容がみられた。その結果、教室参加前後で、HbA1c・BMI が有意に低下し、改善がみられた。また、糖尿病予防だけでなく、生きがいの発見や家族関係の深まりなどQOL の向上にもプラス効果がうかがえ、参加者にとって満足度が高い教室が実施できた。

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