認知症高齢者を介護する家族の家族機能および家族システムが主介護者の介護負担感に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The influence of family functions and family systems on primary caregiver burden caring for elderly people with dementia
  • ニンチショウ コウレイシャ オ カイゴ スル カゾク ノ カゾク キノウ オヨビ カゾク システム ガ シュカイゴシャ ノ カイゴ フタンカン ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

認知症高齢者を介護する家族の家族機能が主介護者の介護負担感に及ぼす影響を検討するために、認知症高齢者を在宅で介護する主介護者99 名に、Zarit 介護負担感尺度、FACESKGIV-16(家族システム評価尺度)を用いて質問紙による調査を行った。介護負担感を従属変数とし、家族機能および家族システムと認知症重症度を要因とする2 元配置分散分析を行い、家族機能および家族システムと主介護者の介護負担感の関連を検討した。その結果、以下のことが明らかになった。1)認知症高齢者を介護する家族の家族システムは、バランス型10 家族(10.1%)、中間型34 家族(34.3%)、極端型34 家族(34.3%)と極端型の閉める割合が大きかった。2)家族システムと、主介護者の介護負担感に関連はなかった。3)介護家族の家族員同士の交流は、主介護者の介護負担感を軽減する効果がみとめられた。これらから、認知症高齢者を介護する家族の支援のためには、介護に関わる家族員の交流を促進することが重要であることが示唆された。

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